岐阜城織田信長館発掘調査現地説明会 [発掘調査現地説明会]

2月4日に開催された岐阜城織田信長館発掘調査現地説明会に行って来ました。

IMG_9243.JPG

もう何年も調査が続いています。

IMG_9210.JPG

この日も寒い一日でしたが、織田信長居館のネームバリューは高く、多くの歴史ファンが詰めかけていました。

今回は何か所も掘っていて、成果も出ていました。

まず、最初の発掘ヶ所です。

小川が流れる小渓谷を掘りました。奥の橋は後世のものです。

ここから渓谷に架かる橋脚の礎石が見つかりました。

IMG_9209.JPG

上から見た図です。

今までも渓谷に橋が架かっていたのではと想定されていましたが、考古学的にそれが確認されたことは今回が初めてです。

ただ、見つかったのは礎石1つです。

水路の中には景石と呼ばれる景観のための石もあったという説明でしたが、実際はどうなのでしょうか。

段部には石により段差が付けられていて、ここが小さな滝のようになり目を楽しませるようになっていました。

石垣はこの付近ではかなり破壊されていて、最下部のみでした。

IMG_9205.JPG

近くの石垣の様子です。

写真の右のほうが信長時代の石垣です。

比較的大きな石を使っていて、横目地が通っています。

その上の小さな石は後世のものです。

IMG_9199.JPG

織田信長居館のCG図です。

中央の橋が今回の発掘調査で確認されたものです。

IMG_9255.JPG

橋の部分のCGです。

廊下橋を復元しています。

京都の東福寺の通天橋をモデルにしていますが、あくまでも想像図です。

IMG_9215.JPG

先のCGで左側に描かれていた庭園付近です。

三重塔の下に巨大な岩壁がありますが、この下に以前の発掘で庭園が見つかっています。

この岩壁に滝を作っていたと想定しています。

IMG_9220.JPG

石垣の石は崩壊していましたが、裏込め石が見つかりかなりの高石垣だったことが判明しました。

IMG_9204.JPG

下部の石垣です。

大きな石を使った野面積みです。

IMG_9223.JPG

石垣の上部です。

表面の石は飛んでいますが、裏込め石が大量にあります。

後には大きめの石列があります。

今一つ関係性がよく分かりません。

IMG_9224.JPG

膨大な量の裏込め石です。

(続く)

nice!(60)  コメント(6)  トラックバック(0) 

nice! 60

コメント 6

hatumi30331

最近は、歴女も多くて.もちろん信長ファンも多いからね。^^
歴史に興味を持って歩くと、楽しいやろうね。
by hatumi30331 (2017-02-06 05:28) 

green_blue_sky

近所は埋め立て地、歴史的な発掘を見ないです(^_^;)
これから梅の季節はいろいろな品種が見られます。
by green_blue_sky (2017-02-06 05:59) 

pandan

説明会〜わかりやすくて良さそうですね。
by pandan (2017-02-06 06:27) 

川崎工場長

ほんとにたくさんの方が来られてるんですね。
by 川崎工場長 (2017-02-06 07:17) 

夏炉冬扇

1つ1つベールがめくられてますね。
by 夏炉冬扇 (2017-02-06 16:51) 

たじまーる

織田信長という
ネームバリューは
歴史を知らない自分も興味を惹きます(((^^;)
by たじまーる (2017-02-06 22:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。