岩瀬文庫企画展西尾市史中間報告 その5 [歴史雑話]

岩瀬文庫企画展西尾市史中間報告の続きです。

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後奈良天皇宸翰の般若心経です。

後奈良天皇宸翰の般若心経は岩瀬弥助が京都の古書店から購入したものです。

紺色の紙に金字で書かれています。
三河の一宮の砥鹿社に収められたものでしょうか。

後奈良天皇は疫病の流行に心を痛めて諸国への般若心経の奉納を思い立ちました。
奉納の際は諸国の領主への関与を求めていて、地方の大名から朝廷への献金の契機とされたという説が末柄豊教授から発表されています。

後奈良天皇はいますが、実は奈良天皇という天皇はいませんでした。

後醍醐天皇は醍醐天皇の治世を理想として、醍醐天皇の名をもらい後醍醐天皇と名乗りましたので、後〇〇天皇は、〇〇天皇がいたように思っていたけど、そうではなかったのですね。

後奈良天皇の奈良というのは平城天皇のことだったそうです。

平城天皇の別名が奈良だったようです。

ところで、8月7日に西尾市岩瀬文庫に皇太子殿下の行啓があり、三河新報によるとこの後奈良天皇の宸翰をご覧になるそうです。

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