小諸城の足柄門 [移築城門]

小諸城の足柄門が城下に移築されています。

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光岳寺の山門として残っています。

北陸街道沿いにあって非常に目立ちます。

足柄門は慶長元年(1596)に建てられましたが、寛保2年(1742)の水害により流失し、明和2年(1872)に再建されました。

廃城後の明治5年に光岳寺に移築されました。

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寺から見た足柄門です。

高麗門です。

城門としては間口が少し狭いと感じました。

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門扉です。

屋根には樋が付けられています。


光岳寺は徳川家康の母於大の方ゆかりの寺院です。

於大の方は、松平広忠と離縁後に、久松(松平)佐渡守俊勝と再婚しました。

息子の松平因幡守康元が、菩提所として千葉県関宿に建立された事が最初です。

その後久松松平の転封とともに、大垣、小諸へと移りました。

光岳寺は於大の方の法号・傳通院殿蓉譽光岳智香大弾定尼に由来します。


城郭シンポジウム「津山城築城、城下町づくりを学び、考える」 [お城情報]

来週の週末は各地でお城のシンポジウムが目白押しです。


城郭シンポジウム「津山城築城、城下町づくりを学び、考える」
日 時 2016年11月27日(日) 14時~17時00分
場 所 美作大学100周年記念館(岡山県津山市北園町50 )
定 員 300名(申込不要)
参加費 無料
内 容
講演「津山城築城と城下町づくり」津山市郷土博物館長
報告「全国の城をめぐって」萩原さちこ氏(城巡りスト)
パネルディスカッション

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津山城の模型

シンポジウム「城郭から考える近世社会と技術」 [お城情報]

シンポジウム「城郭から考える近世社会と技術」
日 時 2016年11月26日(土) 13時~17時00分
場 所 SAYAKAホール(大阪府大阪狭山市)
定 員 300名(申込不要)
参加費 無料
内 容
千田嘉博氏(奈良大学)
森田克行氏(高槻市立しろあと歴史館館長)
薮田貫氏(関西大学)
問合せ
大阪狭山市政策調整室
℡072-366-0011

シンポジウム「関西城郭サミット2016in飯盛城 三好長慶vs織田信長」 [お城情報]

シンポジウム「関西城郭サミット2016in飯盛城 三好長慶vs織田信長」
日 時 2016年11月26日(土) 10時~17時00分
場 所 四條畷学園短期大学清風学舎(大阪府大東市学園町6番45号)
定 員 200名(申込不要)
参加費 無料資料代1000円
内 容
「長慶の城 信長の城」中井均氏(滋賀県立大学)
「飯盛城跡の調査の現状」中西裕樹氏(高槻市立しろあと歴史館)
「都市政策にみえる長慶の先進性 信長の革新性」仁木宏氏(大阪市立大学大学院)
「織田信長の虚像と実像」松下浩氏(滋賀県教育委員会)
「三好長慶の虚像と実像」天野忠幸氏(天理大学)
シンポジウム:コーディネーター/仁木宏氏、パネリスト/各講師陣
ミニコンサート:四條畷学園高校吹奏楽部、古橋佳世氏、堀田茂樹氏、蔵田遼子氏
問合せ:
大東市教育委員会
072-870-9105

シンポジウム「あいちの考古学2016」 [お城情報]

お城のイベントです。

考古学の立場によりお城を考えます。


シンポジウム「あいちの考古学2016」
日 時 2016年11月26日(土)~27日(日)
場 所 名古屋市博物館(名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)
定 員 100名(申込不要)
参加費 無料
内 容
26日
プレゼンテーション(抄)
「長先遺跡発掘調査成果」石原奈緒子氏(安城市教育委員会)
「古代寺院出土瓦からみた伊勢国における寺院間関係」西本茉由氏(名古屋大学)
「新城市萩平遺跡発掘調査の概要」加藤悠雅氏(愛知学院大学)
セッション1 近世名古屋城の調査―築城期の状況
「名古屋城本丸と二の丸」市澤泰峰氏(名古屋城総合事務所)
「名古屋城三の丸と城下町」水野裕之氏(名古屋市教育委員会)
「記録から見た名古屋城築城」岡村弘子氏(名古屋市博物館)
パネルディスカッション
司会 松田訓氏(愛知県埋蔵文化財センター)
27日
プレゼンテーション
「揚羽蝶瓦の華麗なる蝶戦」白樫淳氏(アコード)
「設楽地域のシシ垣」北村和宏氏(足助高等学校)
セッション2 愛知の近世城郭
基調講演
「城郭石垣の発達史から見た名古屋城の石垣」宮武正登氏(佐賀大学)
報告
「犬山城」川島誠次氏(犬山市教育委員会)
「岡崎城」山口遥介氏(岡崎市教育委員会)
「刈谷城」岩月あすか氏(刈谷市教育委員会)
パネルディスカッション
司会 鈴木正貴氏(愛知県埋蔵文化財センター)
ポスターセッション(抄)
「桜井城跡発掘調査成果」石原奈緒子氏(安城市教育委員会)
「石垣を計る」内田恭司氏(国際文化財株式会社)
「設楽地域の発掘調査成果」池本正明氏(愛知県埋蔵文化財センター)
「西尾市善光寺沢南古墳の発掘」平井亮氏(南山大学)
問合せ
愛知県埋蔵文化財センター
℡0567-67-4163

小諸城 その5 [お城踏査]

小諸城の続きです。

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天守台です。

本丸の隅にあります。

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天守台の登り口です。

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天守台の内部です。

この上には三重の天守が建てられていました。

現在は石垣のみです。

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天守台の登り口と石塁です。

天守台に登る人はほとんどいませんでした。

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下から見た天守台です。

野面積みですが、隅は算木になっています。

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天守台の隅石です。

苔むした感じがいいですね。

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同じく天守台の石垣です。

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荒神井戸です。

寛保の大洪水の後に掘られた城内唯一の井戸です。

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木谷です。

天然の堀です。

小諸城の周囲はシカ谷、木谷、北谷、地獄谷の4つの谷に囲まれた要害です。

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島崎藤村の歌碑です。

有名な千曲川旅情の歌です。

小諸なる古城のほとりはあまりにも有名ですね。

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二の丸の石垣です。

石垣の石が他の部分に比較して大きいです。

これはこの部分が後世に積みなおされたためです。

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小諸は、アニメ「あの夏で待ってる」の舞台になったそうです。

(終わり)

小諸城 その4 [お城踏査]

小諸城の続きです。

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黒門橋です。

本丸の入り口である黒門への橋です。

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往時はこんな感じでした。

右奥に天守が見えますが、現在は天守もありません。

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黒門跡です。

食い違いになっていました。

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黒門脇の石垣です。

野面積みの高石垣です。

苔むした感じがいいですね。

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本丸にある石碑です。

かつては御殿がありましたが、現在は神社の境内になっています。

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懐古神社です。

小諸城の大部分は懐古神社の所有です。

懐古神社は明治維新後にできた神社で、旧小諸藩の武士が中心となっています。

現在も市が懐古神社から土地を借りて懐古園として開放しているようです。

城跡には廃城後に神社が建てられることが多く、現在も本丸などに新しい神社が建つ城は多いけど、宗教的な問題が絡むためにいろいろと難しいこともあるようです。

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懐古神社の絵馬です。

三の門が描かれています。

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本丸にある鏡石です。

山本勘助が愛用したと伝えられます。

(続く)

小諸城 その3 [お城踏査]

小諸城の続きです。

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小諸城の図です。

小諸城は武田信玄の軍師とされる山本勘助の縄張りとされますが、伝承の域をでません。

現在の形になったのは仙石秀久によるものです。

江戸時代には、久松松平氏、青山氏、酒井氏、牧野氏が入り、明治維新を迎えました。

小諸城は、城下町より低い位置に築かれたため、穴城とも鍋蓋城ともいう別称があります。

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二の門跡です。

食い違いになっています。

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二の門の礎石です。

大きな石です。

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二の丸跡です。

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二の丸から見た本丸方向です。

小諸城の縄張りは近世城郭にしては古風です。

直線状の通路の両サイドに曲輪を配置しています。

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真田氏の決戦 徳川本陣小諸城の旗です。

真田ブームにあやかろうとする旗です。

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南の丸です。

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中仕切門です。

石垣が残るのみです。

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かつてはこのような門がありました。

(続く)

小諸城 その2 [お城踏査]

小諸城の続きです。

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三の門です。

小諸城といえばこの門です。

懐古園と額に書かれています。

徳川家達の筆です。

大手門は、懐古園から鉄道を挟んで離れているので、訪ねる人は少ないですが、懐古園は賑わっています。

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城内から見た三の門です。

三の門は、櫓門ですが、城には珍しく、屋根は寄棟造りです。

そのために懐古園の門と思い、城の門とは思っていない人も多いようです。

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横から見た三の門です。

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三の門の門扉です。

城門らしく厚い扉です。

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三の門に続く土塀です。

折れていて横矢がかかるようになっています。

土塀には銃眼も開けられています。

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櫓門二階の入り口です。

中には入れず、非公開です。

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小諸市のマンホールです。

三の門がデザインされています。

(続く)

小諸城@長野県小諸市 [お城踏査]

小諸城は長野県小諸市にある近世城郭です。

小諸城というよりは懐古園という方が知られているかもしれません。

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大手門です。

大手門らしく雄大な建物です。

現存建物です。

慶長17年(1612)に仙石越前守秀久が築きました。

当時は瓦葺きの門が珍しかったので、瓦門とも呼ばれていました。

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隣には櫓台が聳えています。

横矢が効いています。

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城内から見た大手門です。

現存建物ですが、明治維新後は料亭などとして使われていました。

平成20年に修理されて公開されました。

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内部は公開されていますが、冬季は非公開です。

以前にも訪ねましたが、その時には冬季のため閉まっていましたのでリベンジです。

ところが、公開は3時までで、到着したときは丁度3時でした。

係りの人が閉め始めていたけど、聞いたらまだいいよということなので、中を見ることができました。

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中には柱が一列余分にあります。

廊下のような感じになっています。

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入口の引き戸です。

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二階部分の窓です。

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正面からです。

二階は格子窓になっています。

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門柱です。

柱は太いです。

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門の下にある番所です。

(続く)

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