小田原城 その7 [お城踏査]

小田原城の続きです。

今回のリニューアルが最も変わったのは、最上階の4階です。

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4階には江戸時代の天守にまつられていたとされる、摩利支天像の安置空間を再現されました。

以前は売店がありましたが、売店は1階に移りました。

なかなかの英断で、いい復元だと思います。

天守4階の雰囲気がガラッと変わりました。

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正面から見たところです。

摩利支天は三面六臂(3つの顔も6本の腕)でイノシシに乗っています。

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右側は摩利支天像厨子です。

天守の形をしています。

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天井の見上げです。

格天井になっています。

天井板が黒くなっているのはなぜでしょうか。

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近すぎて全体が収まれませんが、こんな感じです。

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小田原城の天守模型です。

これを元にして今の天守は再建しました。

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天守4階の平面図です。

正面に摩利支天像が安置されていました。

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正面図です。

天守の最上階には武士の守り本尊として信仰された摩利支天像が安置されていました。

大久保忠朝が貞享3年(1686)に佐倉城から転封になった際に天守に祀りました。

「御天守摩利支天」と呼ばれ、元禄16年(1703)の地震にも焼失を免れたために更に尊崇を集めました。

摩利支天は明治に天守が壊された際に永久寺(小田原市城山)に移されましたが、昭和35年に天守が復元されたおりに返還されました。

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天守には摩利支天の他に天守七尊と呼ばれる仏像も安置されていました。

現在残るのは阿弥陀如来、如意輪観音、大日如来、弁財天、地蔵菩薩、薬師如来です。

(続く)

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