岐阜城織田信長館発掘調査現地説明会 [発掘調査現地説明会]

2月4日に開催された岐阜城織田信長館発掘調査現地説明会に行って来ました。

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もう何年も調査が続いています。

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この日も寒い一日でしたが、織田信長居館のネームバリューは高く、多くの歴史ファンが詰めかけていました。

今回は何か所も掘っていて、成果も出ていました。

まず、最初の発掘ヶ所です。

小川が流れる小渓谷を掘りました。奥の橋は後世のものです。

ここから渓谷に架かる橋脚の礎石が見つかりました。

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上から見た図です。

今までも渓谷に橋が架かっていたのではと想定されていましたが、考古学的にそれが確認されたことは今回が初めてです。

ただ、見つかったのは礎石1つです。

水路の中には景石と呼ばれる景観のための石もあったという説明でしたが、実際はどうなのでしょうか。

段部には石により段差が付けられていて、ここが小さな滝のようになり目を楽しませるようになっていました。

石垣はこの付近ではかなり破壊されていて、最下部のみでした。

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近くの石垣の様子です。

写真の右のほうが信長時代の石垣です。

比較的大きな石を使っていて、横目地が通っています。

その上の小さな石は後世のものです。

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織田信長居館のCG図です。

中央の橋が今回の発掘調査で確認されたものです。

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橋の部分のCGです。

廊下橋を復元しています。

京都の東福寺の通天橋をモデルにしていますが、あくまでも想像図です。

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先のCGで左側に描かれていた庭園付近です。

三重塔の下に巨大な岩壁がありますが、この下に以前の発掘で庭園が見つかっています。

この岩壁に滝を作っていたと想定しています。

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石垣の石は崩壊していましたが、裏込め石が見つかりかなりの高石垣だったことが判明しました。

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下部の石垣です。

大きな石を使った野面積みです。

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石垣の上部です。

表面の石は飛んでいますが、裏込め石が大量にあります。

後には大きめの石列があります。

今一つ関係性がよく分かりません。

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膨大な量の裏込め石です。

(続く)

松平シンポジウム「信長衆ハ加勢 当手コソ本陣ナレ-徳川・武田の攻防13年」 [お城情報]

安城市の松平シンポジウムです。
もう何年も続いています。
最近は、松平というより戦国史全体に広がりつつあります。

因みに、安城市歴史博物館では、特別展「安城ゆかりの大名 本多正信」を開催しています。


松平シンポジウム「信長衆ハ加勢 当手コソ本陣ナレ-徳川・武田の攻防13年」
日 時 2017年2月19日(日) 13時~16時30分
場 所 安城市歴史博物館(安城市安城町城堀30)
定 員 180名
参加費 無料(申込要)
内 容
コーディネーター 播磨良紀氏(中京大学)
パネリスト
「武田の三河侵攻と徳川」村岡幹生氏(中京大学教授)
「織田にとっての徳川と武田の戦い」山本浩樹氏(龍谷大学)
「長篠後の徳川と武田」柴裕之氏(東洋大学)
問合せ
安城市歴史博物館
℡0566-77-6655

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