松本城南・西外堀の復元始まる [お城情報]
松本城南・西外堀の復元が始まりました。
以下は中日新聞の記事より
国宝松本城(松本市丸の内)の南・西外堀復元に向けて、市教委による発掘調査が始まった。復元の基本方針は「幕末・維新期の姿をできる限り再現する」こと。外堀は本丸、二の丸とともに国史跡に指定されており、調査は慎重に進められている。2017~18年度に試掘、19~21年度に面的な発掘調査を行い、完全復元を目指す。
外堀復元事業の対象地は約9300平方メートルで、移転が必要になる家屋は80戸。移転の了承が得られた土地から順次、国史跡に追加指定して発掘調査を進める計画だ。
市教委文化財課の竹内靖長課長補佐によると、本年度調査は堀の内側(二の丸側)と外側(三の丸側)の計11カ所に幅3メートル、長さ3~10メートルのトレンチ(試掘溝)を開けて実施。復元に必要な堀の正確な位置や、土坡・石垣の形状、土塁の範囲などを把握する考え。
18年度は、堀の深さや形状を確認するため、南外堀を横断する試掘調査をする。幅13メートル、長さ38メートルの大規模な調査になる予定で、19年度から始まる堀の本格発掘に備えたデータを収集する計画だ。
難しいとされるのが堀の内部構造の確認。底は一様に平らではなく、場所によって深くなっていたり、突出していたり、区画されていたりする可能性があるからだ。敵の侵入を防ぐため、杭列が設けられていることも想定されるという。
竹内課長補佐は「松本城管理事務所が所蔵する享保13(1728)年の絵図や文献資料を活用するほか、大坂城や山形県の米沢城などで行われた堀の発掘調査成果などを参考にして南・西外堀の発掘を進め、幕末期に近い形での復元に貢献したい」と話している。
(発掘調査の様子「中日新聞より」)
松本城南・西外堀は明治期に埋め立てられて、現在は約80軒の民家が建っています。
堀を復元した城は中津城や松代城などがありますが、これほどまでの大規模な堀の復元は初めてです。
松本城は世界遺産登録を目指していて、堀の復元がされれば幕末の状態に近い姿になり、登録にも弾みがつきそうです。
民家の移転の話がどこまで進んでいるかわかりませんが、松本市は10年以上前から該当地区の市民に対して丁寧な説明を行ってきたようで、かなりの市民の同意が得られているようです。
19年度から発掘調査を行い、その後に復元となるので、全体の完成まではまだ10年近い年月がかかると思いますが、完成が楽しみです。
以下は中日新聞の記事より
国宝松本城(松本市丸の内)の南・西外堀復元に向けて、市教委による発掘調査が始まった。復元の基本方針は「幕末・維新期の姿をできる限り再現する」こと。外堀は本丸、二の丸とともに国史跡に指定されており、調査は慎重に進められている。2017~18年度に試掘、19~21年度に面的な発掘調査を行い、完全復元を目指す。
外堀復元事業の対象地は約9300平方メートルで、移転が必要になる家屋は80戸。移転の了承が得られた土地から順次、国史跡に追加指定して発掘調査を進める計画だ。
市教委文化財課の竹内靖長課長補佐によると、本年度調査は堀の内側(二の丸側)と外側(三の丸側)の計11カ所に幅3メートル、長さ3~10メートルのトレンチ(試掘溝)を開けて実施。復元に必要な堀の正確な位置や、土坡・石垣の形状、土塁の範囲などを把握する考え。
18年度は、堀の深さや形状を確認するため、南外堀を横断する試掘調査をする。幅13メートル、長さ38メートルの大規模な調査になる予定で、19年度から始まる堀の本格発掘に備えたデータを収集する計画だ。
難しいとされるのが堀の内部構造の確認。底は一様に平らではなく、場所によって深くなっていたり、突出していたり、区画されていたりする可能性があるからだ。敵の侵入を防ぐため、杭列が設けられていることも想定されるという。
竹内課長補佐は「松本城管理事務所が所蔵する享保13(1728)年の絵図や文献資料を活用するほか、大坂城や山形県の米沢城などで行われた堀の発掘調査成果などを参考にして南・西外堀の発掘を進め、幕末期に近い形での復元に貢献したい」と話している。
(発掘調査の様子「中日新聞より」)
松本城南・西外堀は明治期に埋め立てられて、現在は約80軒の民家が建っています。
堀を復元した城は中津城や松代城などがありますが、これほどまでの大規模な堀の復元は初めてです。
松本城は世界遺産登録を目指していて、堀の復元がされれば幕末の状態に近い姿になり、登録にも弾みがつきそうです。
民家の移転の話がどこまで進んでいるかわかりませんが、松本市は10年以上前から該当地区の市民に対して丁寧な説明を行ってきたようで、かなりの市民の同意が得られているようです。
19年度から発掘調査を行い、その後に復元となるので、全体の完成まではまだ10年近い年月がかかると思いますが、完成が楽しみです。