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西尾市岩瀬文庫特別展「詩人 茨木のり子とふるさと西尾」その3 [四方山話]

茨木のり子展の続きです。

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次は女性茨木のり子のコーナーです。

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割烹着姿ののり子です。

料理が得意なのり子は来客を自前の料理でもてなしたそうです。

外で食べた料理をそのまま再現することもできたそうです。
人に優しく自分に厳しく、それでいてユーモアもありました。
夫との穏やかでごく普通の暮らしを大切にする良き妻、良き家庭人であった。
こうした品格は、詩の世界に繋がっていました。

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自画像です。

詩作に耽っている姿でしょうか。

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愛用品の数々

奥は眼鏡です。

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スカーフです。

イタリアのブランド品もありましたが、手作りのものもありました。

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ルオーのキリストです。

藤久ミネからの絵葉書です。

「ルオー」の詩もあります。

あなたの描いた基督なら 
部屋にあっても邪魔にはならず 
むしろ鎮静させてくれるだろう
(抄)

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スペインのピッチャー

「スペイン」の詩に出ています。

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西東京市(保谷市)の自宅です。

しゃれた外観です。

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のり子の書斎です。

スクラップブックが目立ちます。

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ハングル関係の品々

韓国旅行で買った燭台とお面

韓国語の森
夫安信の死後の翌年ハングルと出会いました。

古代史と朝鮮美術への関心と戦時下で否定された隣国の言語への思いからでしょうか。

韓国語の森への没頭は夫の喪失感を癒して、のり子の後半生の大切の仕事になりました。

韓国現代詩選は読売文学賞を受賞しました。

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お別れの手紙

のり子は自分の生前に親しい友人あての手紙を作っていて、死後にそれが送られました。

このたび私○年○月○日○○にてこの世におさらばすることになりました。
これは生前に書き置くものです。
私の意志で、葬儀・お別れ会は何もいたしません。
(中略)
「あの人も逝ったか」と一瞬、たったの一瞬思い出して下さればそれで十分でございます。
(後略)

などと書かれていて、人柄が偲ばれます。

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Yの箱

死後見つかったYの箱

Yとは夫安信のことです。

Yへの思いの詩が中に入っていました。

没後『歳月』として刊行されました。




特別展「詩人 茨木のり子とふるさと西尾」
平成27年12月12日~2月21日まで
月曜日休館

西尾市岩瀬文庫
愛知県西尾市亀沢町460
0563-56-2459


(続く)


西尾市岩瀬文庫特別展「詩人 茨木のり子とふるさと西尾」その2  [四方山話]

茨木のり子展の続きです。

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次のコーナーは現代詩の長女 詩人茨木のり子です。

詩人としての茨木のり子の足跡を紹介しています。

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茨木のり子は、川崎洋と同人誌『櫂』を創刊します。

櫂のバッグナンバーです。

櫂の創刊号は、昭和28年5月にのり子の「方言辞典」と川崎の「にじ」の二編を掲載して8ページで発行しました。

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のり子の方言辞典です。

櫂の費用は川崎が半分、1/4をのり子、残りを他の同人が負担しました。

櫂の同人は、他に、谷川俊太郎、吉野弘、水尾比呂志、中江俊夫、友竹辰、大岡信、岸田矜子らがいいました。

錚々たるメンバーですね。

有名人ばかりの同人誌は『櫂』が初めてと言われました。

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のり子の作品「ビスケット工場」です。

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当時ののり子の写真です。

凛々しいです。

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のり子は古代史にも関心が高かったようです。

のり子の蔵書『はにわ誕生』です。

アンダーラインが引かれて読み込まれています。

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『保谷のあけぼの-先土器時代の下野谷遺跡』

のり子の住まいの近く保谷市の遺跡です。

遺跡のことが出てくる詩(足跡)があります。

(続く)


西尾市岩瀬文庫特別展「詩人 茨木のり子とふるさと西尾」 [四方山話]

西尾市岩瀬文庫で開催中の特別展「詩人 茨木のり子とふるさと西尾」を見に行ってきました。

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岩瀬文庫の外観です。

レンガの建物が旧収蔵庫、その奥が新収蔵庫、右が博物館です。

岩瀬文庫は、明治時代の実業家岩瀬弥助が建てた私立図書館を元にしています。

今は市の博物館です。

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館内に入ると茨木のり子のタペストリーが並んでいます。

茨木のり子は、わたしが一番きれいだったとき、自分の感受性くらい、倚りかからずなどの詩で知られる詩人です。

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もう一枚。

2階が展示室になっています。

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階段の途中にも写真があります。

茨木のり子(本名宮崎のり子)は大正15年に大阪で生まれましたが、6才の時に父の転勤で西尾市に移り住みました。少女期の多感な時期を戦時下の西尾市で暮らしました。

今回は茨木のり子没10周年を記念してふるさと西尾市での特別展の開催となりました。

茨木のり子の展示は平成22年に群馬県立土屋文明記念文学館で、平成26年に世田谷文学館で開催されています。

今回が3回目です。

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展示室の様子です。

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中央には夫三浦安信が愛用したスェーデン製の椅子がデーンと安置されて目を引きます。

「倚りかからずの椅子」です。

夫安信はこの椅子を買ったわずか3月後に亡くなりました。

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茨木のり子の関係するものは多数に上りますが、岩瀬文庫の企画展示室は狭いために、のり子のふるさと西尾との関係に重点を置いた展示となっています。

西尾での足跡、父宮崎洪が宮崎医院を開業した吉良吉田の人々との交流の様子を聞き取りや手紙から紹介しています。

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はじめはのり子の少女時代と西尾です。

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少女時代ののり子です。

田舎では目を引く美人でした。

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小学校時代の日記です。

珍しい資料が多いです。

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小学校時代の絵です。

左はおそらく父親の宮崎洪です。

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西尾高等女学校の卒業証書です。

本名は宮嵜のり子 のりは国構えに公にルです。
漢字がありませんでした。



特別展「詩人 茨木のり子とふるさと西尾」
平成27年12月12日~2月21日まで
月曜日休館

西尾市岩瀬文庫
愛知県西尾市亀沢町460
0563-56-2459


(続く)



シルバーウィーク [四方山話]

今日から5連休。

シルバーウィークって、いつの間にか言われるようになったのだろう?

涼しくなってきたので、そろそろ山城が恋しくなってきた。

パソコンが不調なので、スマホからの投稿です。

パソコン不調続く [四方山話]

相変わらず、パソコンの調子が悪く、なかなか思うように記事がアップできません。

関東地方では、大雨の影響で大変なことになっていますが、皆さんのところは大丈夫だったでしょうか?

そろそろパソコンも買い替えようかなぁ。

東京からの帰還 [四方山話]

東京から帰還しました。

名古屋も暑いけど、東京もそれに負けずに暑かった。

いろいろ関東の城を見たり、京王や小田急などいろいろな私鉄に乗り、鉄分も補給しましたが、パソコンが不調のため、いつアップできるか不明。


ウィンドウズ10 [四方山話]

ここ最近の暑さのせいか、パソコンがダウンして記事があげられません。

そろそろ買い替えかなぁ。

ウィンドウズ10も出たし。

明日から東京に行って来ます。

その記事もアップできるか不安。


新しいブログ [四方山話]

旧ブログ山城踏査日記&城郭関連情報 がファイルの容量が満杯になってしまったので新しいブログを立ち上げました。

内容は前作とほぼ同じで、お城に関する記事を中心に少しアカデミックに書いて行きたいと思います。

よろしくお願いします。


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名古屋城西南隅櫓と天守です。
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