佐和山城 その４

佐和山城の本丸です。



石碑です。

山頂の本丸は広いですが、石碑があるだけです。



少し地表が凹んでいますが、虎口の跡でしょうか。



佐和山城の本丸から見た彦根城です。

佐和山城は標高212ｍの山頂にあります。

比高も145ｍあります。

彦根城を見下ろす高さで、如何にも中世城郭です。



本丸にある本丸の測量図です。

地形が微妙に凸凹があり、それを子細に辿れば輪郭を復元できるかもしれません。

井伊氏は彦根城を築城する際に佐和山城を徹底的に破壊しました。

特に本丸は念入りに破壊して、山を数メートルも削ったと言われています。

これは佐和山城が石田三成の居城だったために石田色を消すために徹底的に破壊したためです。



本丸の石垣です。

下の2つ石のみ残っています。

かなり大きな石で、初期の算木積みになっています。

これから推測すると佐和山城の本丸は総石垣だったと思われます。

これを見ても徹底的に破壊されたことがわかります。



下から見た石垣です。

この角度で石を積み上げるとかなりの高さになります。



本丸跡では発掘調査が行われていました。

白い線は土層です。

本丸を築く際に造成されたことがわかります。

小さい石は石垣の裏込めでしょうか。



本丸跡です。

本当に広い平坦地で、徹底的に破壊されたために何もありません。



佐和山城の縄張図です。

本丸が一際高く起立していたことがわかります。


(続く)

佐和山城 その３

佐和山城の西の丸です。



曲輪跡です。

結構広いです。



説明です。

佐和山城は説明板が充実しています。

西の丸は本丸に至る途中にある曲輪です。

井伊家に伝わる絵図には３段の曲輪が書かれていて、上段に焔硝櫓、下段に塩櫓と書かれています。

今は下段が焔硝曲輪と言われています。



西の丸の周囲は土塁がめぐっています。

土塁が巡っている曲輪は佐和山城のなかでも、少なく、ここが重要な曲輪であったことがわかります。



西の丸から見上げた本丸です。

まだまだ登ります。

(続く)