小口城@愛知県大口町 [お城踏査]

小口城は愛知県丹羽郡大口町にある中世城郭です。

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石碑です。

自然石に彫られています。

小口城は長禄3年(1459)に織田遠江守広近によって築かれました。

その後永禄年間に織田信長により攻められて廃城となりましたが、天正13年の小牧長久手合戦では秀吉方の陣地として利用されました。

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堀と石垣です。

石垣は模擬で、堀も公園で整備されたものです。

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石垣と土塀です。

塀には狭間が切られています。

石垣も模擬なので、積み方が城の石垣らしくありません。

小口城は中世城郭なのでこのような石垣や土塀はなかったでしょう。

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物見櫓です。

中世城郭風に作られています。

小口城は中世城郭なので白亜の天守はなく、かつてはこのような物見櫓が建てられていたと思われます。

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門です。

本瓦式です。

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城内から見た城門です。

高麗門の形式ですが、屋根に比べて控え柱の屋根が小さく違和感があります。

(続く)

シンポジウム「城郭建築の構造と復元について」 [お城情報]

お城関係のイベントです。

少し専門的な内容です。



シンポジウム「城郭建築の構造と復元について」
日 時 2016年7月16日(土) 13:00~
場 所 名城大学天白キャンパス 共通講義棟南S-101教室(愛知県名古屋市天白区塩釜口1)
定 員 170名(申込要)
参加費 無料 
内 容
・13:00 趣旨説明   武藤厚氏 (AIJ東海支部・構造委員長)
・13:10 吉田城の復元について 加藤 紘三氏(吉田城復元築城をめざす会)
・13:40 岡崎城跡菅生川端石垣の発掘調査について 山口遥介氏(岡崎市教育委員会)
  (休憩 14:00~)
・14:10 木造天守閣の構造と復元について  片岡靖夫氏(中部大学名誉教授)
・15:40 質疑応答
司会・記録: 大塚 貴弘(名城大学)
問合せ
名城大学武藤研究室
amlab21@gmail.com

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シンポジウム「熊本城はいま」 [お城情報]

熊本城地震被害関係のシンポジウムが続きます。

それだけ熊本城焼失のショックが日本人に与えた影響が大きかったことがわかります。

熊本城ロスです。


シンポジウム「熊本城はいま」
日 時 2016年6月19日(日) 13:30~
場 所 熊本日日新聞社本館ホール(熊本県熊本市中央区世安町)
定 員 300名(要申込)
参加費 無料
内 容
【講演者】 鶴嶋俊彦・熊本城調査研究センター文化財保護主幹、木下泰葉・熊本城調査研究センター文化財保護主事、飛松佐和子・熊日文化生活部記者
問合せ
熊日事業局
℡096-361-3383

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徳林寺 [寺院]

徳林寺です。

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愛知県丹羽郡大口町にあります。

臨済宗妙心寺派の寺院です。

入り口です。

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本堂です。

大きな本堂です。

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庫裏です。

煙出しが屋根にあります。

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山門です。

山門は犬山城の黒門を移築したものです。

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中門です。

山門の奥にあります。

文明元年に徳林寺を再興した小口城主、織田広近が文明7年に建立しました。

室町時代の建築部として貴重なものです。


犬山城の移築門 [移築城門]

犬山城の移築門です。

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愛知県丹羽郡大口町の徳林寺にあります。

徳林寺の山門として使われています。

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立派な門です。

犬山城の第一黒門でした。

明治9年に23円で徳林寺が購入しました。

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門扉です。

扉は新しく感じました。

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屋根の見上げです。

黒門は薬医門です。

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扉の壺金と肘金です。

城門にしては少し小さく感じました。

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門柱の下部です。

門の下にある横木を抜き取った跡があります。

礎石は新しそうです。

柏森神社 [神社]

柏森神社は愛知県扶桑町柏森にあります。

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明治41年に白山社と大明神社を合祀して柏森神社と称しました。

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本殿です。

祭神は、伊弉諾命、大巳貴命、菊理姫命、惶根命です。

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蕃塀です。

蕃塀とは鳥居と本殿の間にある塀で、正殿を直視しないようにするとか、不浄なものの侵入を防ぐために造られたと言われています。

愛知県でも尾張地方に多い施設です。

この蕃塀は3間巾の石造連子窓型蕃塀です。

石造りは珍しいです。


専修院 [寺院]

専修院は、愛知県扶桑町にある寺院です。

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正門です。

桟瓦葺きです。

専修院は、浄土宗の寺院です。

大道寺と号して、弘安3年に東安和尚により建立されて、柏森駅の西にありました。

その後に兵火により客殿を残して諸堂烏者に帰しました。

天正5年に現在地に移りました。

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本堂です。

皇紀2600年記念事業として建てられたものです。

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庫裏です。

こちらは新しいです。

唐破風の車寄席が立派です。

右手の奥に犬山城から移築された城門が見えます。

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犬山城からの移築門です。

本瓦葺きの高麗門です。

専修院の東門になっています。

正門より東門のほうが立派です。

犬山城の移築城門 [移築城門]

犬山城の移築城門です。

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愛知県扶桑町の専修院にあります。

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裏から見た図です。

犬山城二の丸矢来門で、明治九年に移築されました。

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城の門に特有な高麗門という形式です。

扶桑町の指定文化財です。

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門扉です。

透かし扉になっています。

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屋根瓦です。

軒丸瓦です。

巴紋です。

巴の模様が3つとも異なります。

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門柱です。

城門らしく太いです。

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門の壺金と肘金です。

重厚です。

名古屋城本丸御殿対面所・下御膳所公開 その3 [名古屋城本丸御殿復元工事]

名古屋城本丸御殿対面所・下御膳所公開の続きです。

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下御膳所です。

床にあるのは囲炉裏です。

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結構大きいです。

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囲炉裏の中には灰も入っています。

この囲炉裏で料理などを温め直したそうです。

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囲炉裏の上の天井には煙抜きがあります。

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囲炉裏と煙抜きの位置関係です。

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下御膳所の壁は板壁です。

下御膳所の公開で、以前公開していた溜りの間が非公開になりました。

一時的な措置でしょうか。

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下御膳所の説明です。

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台所です。

外観は完成しています。

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台所は北からも入れるように階段が付けられていました。

これはミュージアムショップをここに作るからでしようか。

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本来は28年6月1日に対面所・下御膳所と共に、梅の間、孔雀の間、台所が公開の予定でした。

しかし、障壁画の完成の遅れで、対面所・下御膳所のみの公開となりました。

台所は今年の秋に公開予定です。

しかし、台所は、ミュージアムショップになってしまいました。

名古屋城本丸御殿は完全復元して、将来の国宝にするというコンセプトだったはずです。

それが台所を本来ではないミュージアムショップやトイレ、従業員の控室にしてしまうのは何とも惜しい。

本来の形で公開して欲しかった。

トイレや控室が必要なのはわかります。

それならば、御殿の隣にあった味噌蔵や米蔵を外観復元して、トイレや控室にしたらよかったのでは。

本来は建設予定になかった中の口部屋を復元したように。

孔雀の間や柳の間がどうなるのかの発表はありません。

厳密な復元を望むものです。

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天守から見た御殿です。

名古屋城本丸御殿対面所・下御膳所公開 その2 [名古屋城本丸御殿復元工事]

名古屋城本丸御殿対面所・下御膳所の公開続きです。

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対面所の奥にある板戸です。

本来は絵が描かれていましたが、今は無地です。

この奥に梅の間がありますが、今回は非公開です。

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対面所と梅の間の間の廊下です。

結構狭くて暗いです。

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納戸上之間です。

対面所の反対側にあります。

山水花鳥図です。

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納戸上之間は床の間があります。

違い棚はありません。

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障壁画です。

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納戸上之間の天井は竿縁天井です。

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納戸次之間です。

障壁画は、山水花鳥図です。

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同じく納戸次之間です。

次之間の東半分には障壁画はありません。

板戸の奥には納戸になっています。

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納戸之間の北の廊下です。

結構狭いです。

見学者が多くて写真が撮りにくいです。

(続く)

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